2016年8月3日水曜日

ガソリンスタンドは今でもまだ余剰(20年間前の偉そうな「予言」)



https://goo.gl/C55S6m


ガソリンスタンドの減少が止まりません。
↓   ↓   ↓
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/49316

上の記事にもあるように
約20年前は6万店あった全国のスタンドは
現在、3万店余りにまで半減しました。

上っ面だけのニュースでは、省燃費車両のため、
ガソリン消費量が減ったから
とか書かれていますが、20年前に比べ、
ガソリン販売量が半分になったわけではない。

そもそも、2004年(12年前)までは
ガソリン販売量は増えていたのに、
それでもスタンド数は減っていました。

20年前というと、多くのマスコミで
「日本のガソリンは高すぎる」
キャンペーンが華やかだったころです。

実際には、日本のガソリン税が
高すぎることが主要因だったのですが
特石法(特定石油製品輸入暫定措置法)廃止など
いろいろな思惑が背後にあったのも事実。

その結果、ガソリンは安くなりました。
ん?全然安くなってない?
それは、原油価格のせいです。

20年前、1バーレル10ドル程度だった
原油価格は、その後の中国の成長などにより
世界の石油消費量が急増したため、
急激に価格が上昇し、
いま、原油安と言われながら
1バーレル40ドル程度と、昔より4倍も高値です。

ここ数年は100ドル超えてるのが普通でしたので
それに比べれば、40ドルであっても
「超・原油安」というわけです。

ガソリンの値段が高いぞキャンペーンの頃
「日本のガソリンスタンド数は多すぎる」
という主張もよく見られました。

1店舗当たりのガソリン販売量を
国際比較してみたところ、
日本ではせいぜい2万店が適正で
6万店は、あまりにも多すぎる。

競争原理により、今の店舗数を
もっと減らさないとダメだ。

・・・これが、20年前に
マスコミが流していた「予言」です。

その後の経過はご覧の通りで
今でも3万店以上もあるということは、
1万店以上のガソリンスタンドが余剰で
これらの店舗は潰れてくれないとダメ、
というのが当時の「予言」の言い分です。

現在、中小のガソリンスタンドの多くが
赤字経営だそうですから、
間違いなく、この「予言」の通りになるでしょう。

石油会社にしても、国内で売るより、
東南アジアなど海外に売った方が
まだしも利益が出るので
政府の縛り付けやしがらみが無くなれば
全量を海外に売ってしまう会社も
あるいは出てくるかもしれません。

今さらこの流れは止められませんから
これからは、ツーリングの際に
給油ポイントのチェックは必須。

「予言」によると、全国の給油所が
2万店を下回るまでは
スタンドの廃業は急ピッチで進みますから
ギリギリの計画だと
現地に行ってみたら店が潰れていた
なんて時に動けなくなってしまいます。

半分減ったら給油
ぐらいのつもりでないと
マジでやばいかもしれません。

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