2016年4月14日木曜日

MotoGP:ヤマハが「ロレンソ要らない」と考える理由

http://itatwagp.com/2016/04/13/motogp-3941/

ロレンソのドゥカティへの移籍は
もはや既定事実と化していますね。

公式には、ロレンソは
「僕は一生ヤマハで終えたい。」
ドゥカティは
「興味はあるけどコンタクトしてない」
と言ってるんだけど、もはや誰一人
そんな言葉なんか信じてません。

その一方で、トップライダーを
みすみす失おうとしているヤマハは
リン・ジャービスが
「契約金吊り上げ争いはしない」とか
「ロレンソが去った場合プランBがある」
さらに今度は
「ロレンソが残ったら驚き」
などと、どこか他人事のようなコメント。

これだけ聞くと、ヤマハは何を考えている?
と言いたくもなりますが、
年齢を考えるとロレンソは今がピーク。
数年先のことを考えると、
マルケスに対抗するには若い才能が欲しい。

つまり、ヴィニャーレスの獲得こそが本命で
ロレンソの方が「プランB」なのではないのか?

もちろん、ロッシの方が年齢は上ですが
ロッシの開発能力は魅力だし
人気を考えると、ロッシを抱えるメリットは
レースの成績以上のものがあります。

ただし、ロレンソの目から見ると、
現時点でドゥカティに行く決断をするのは
極めてリスキーだといえます。

理由は、あのウイング問題。

ミシュランのフロントタイヤが
ブリヂストンほど良くないということで、
フロント荷重を稼ぐため
今年はヤマハもウイングを採用してますが
すでに下位クラスでは
危険だとして禁止されており、
早晩、MotoGPにも波及するのは必至。

ウイングが禁止された場合
最も影響を受けるのは
間違いなくドゥカティです。

ロレンソとしては、ドゥカティが
ウイング無しでも勝てるマシンを作れる
という保証が欲しいはず。

おそらく、ドゥカティは現在
ウイング無しのマシン開発を進めており
その結果が判明するのを
ロレンソは待っているのでしょう。

しかしまあ、力関係だから仕方ないとはいえ
この騒ぎで一番損をするのが
ヴィニャーレスをさらわれようとしてるスズキってのは
なんだかなぁ、という気がしますね。

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