2016年2月16日火曜日

Sutter MMX500がマン島TTに出場

http://goo.gl/Xe8UJl

現代に蘇った2stGPマシン、Sutter MMX500が、
現在のリッタースーパースポーツに交じって
マン島TTに参加することが決まったようです。

http://goo.gl/Xe8UJl
http://goo.gl/7awtJE

ちょっと前に話題になったMMX500ですが、
ホンダでさえ最後まで傍系扱いをしていた
インジェクションを採用しているのが特徴です。

本来はキャブの方が技術的難易度は低かったはずですが、
昨今は、キャブが分かる技術者がいなくなったため、
もはやインジェクションでいくしかなかったのでしょう。

もしくは、最近のECUの能力向上で、
入力データや計算速度が飛躍的に増え
2stのインジェクション化も
さほど難しくなくなったのかもしれません。

まだECUの性能が低かった頃の
初期のインジェクションは
入力データは回転数とスロットル開度くらい。

したがって、マップもせいぜい2次元ですが、
4stであれば、それでも充分キャブ並み以上の性能を
あげることが出来ました。

しかし、吸気がいったんクランクケースに入り
そこからさらに燃焼室に入る2stの場合、
その吸入効率が排気チャンバーのトラップ効果によって
大きく影響されてしまうので、とてもじゃないけど
そのパラメーターだけでは制御が困難です。

結局、インジェクション化による重量増を
相殺できるほどの性能アップは望めず
そのまま、2st自体が排ガス規制で消えていきました。

しかし、昨今のMotoGPで使われているような
無数のセンサーからのデータを元に
高度な制御をおこなっているECUなら
2stの制御くらい、楽勝なのかもしれません。

2stGP500マシンは、990ccMotoGPマシンには
全く歯が立たず、早々に消えましたが
今回の相手はMotoGPマシンに比べれば
はるかに重量も大きく、パワーも劣る市販バイク。

しかも、MMX500は、576ccで、
約15%も排気量が大きいです。

良いライダーと契約できて、
トラブルなく走り切れば
記録的なタイムを出すかもしれません。

そうすると、他のチームからクレームが入り
来年が最初で最後の参戦となるかも・・・・

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