2015年8月5日水曜日

MotoGP:順当(?)に遅くなっているドゥカティ/スズキがドゥカティを抜く日


MotoGPで、誰がチャンピオンを取るかという話題の一方で
「最近、ドゥカティが振るわない」という声も聞く。

いや、別に最近というわけでもないけどね、
というのが上のグラフ。

これは、トップとドゥカティ最上位ライダーとの
レースのタイム差を表したもの。

初戦のカタールで、ロッシからわずか0.174秒差で
ドヴィチオーゾが2位に入って以来、
レースを経るごとに、多少のデコボコはあれど
トップの背中が遠くなっていく様子が見て取れる。

ドヴィチオーゾは、第9戦のドイツがドゥカティ向きではない
と語り、インディアナポリスでは云々、と語っていたようだが
このグラフを見る限り、夏休み中に、
チームが大きくバイクを進歩させでもしない限り
インディアナポリスでの成績はおおよそ予想がつく。

こうなった原因は、要するにマシンの改良速度が
ホンダやヤマハに全く追いついていないから。

企業規模が違うと言われればそれまでだが、
いまやドゥカティは親会社にアウディがついているし、それに
ホンダやヤマハは、エンジンの開発が凍結されていることから
ECUやシャシの改良しか許されていないので
手足を半分縛られているようなもの。

それでも開発速度の違いはいかんともしがたい。

ちなみに、ファクトリー2の恩恵を受けている
スズキについても、同じようなグラフを書いてみた。

開幕当時は、まったく見えてなかったドゥカティの背中が
ここ何戦かで急速に迫ってきているのが分かる。

スズキがドゥカティよりも上位でチェッカーを受けるのは、
そんなに近い将来ではないかもしれないが、
スズキ技術陣の頑張り次第では、今年のうちに
エスパルガロがドヴィチオーゾやイアンノーネを
追い回す姿が見られるかもしれない。

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