2013年12月3日火曜日

途上国市場の成長の結果、250ccのバイクが増える

オイラがCBR150Rでどうしたこうした
と言ってる間も、世界は動き続けているってことで・・・・・


http://www.asphaltandrubber.com/bikes/triumph-daytona-250-spy-photo/#more-51340

21世紀になってから、自称評論家の人々が批判していた
「中小型バイクを出さないと、バイク市場に未来はない。」
が、ここ数年で、どんどん実現しつつある。

と、いっても、それは自称評論家の意見に
メーカーが耳を傾けたおかげ、というよりは、
途上国、特に東南アジアの二輪市場の成長が大きい。

従来、東南アジアでは125cc未満のバイクが販売の中心であった。
タイでは、長いこと150cc以上のバイクの生産は行われておらず、
タイホンダの最高機種はCBR150Rだった。

こういう国ではリッターSSなんてものは
ほとんどジェット戦闘機とか宇宙ロケットの扱いである。

先進国でも個人所有のジェット機を持っているとか
バカ高いツアーに金を払い、宇宙ロケットに乗った
なんて経験がある人間は少ないながらいるが
途上国で126cc以上の「大型」バイクを購入する人間の比率など
せいぜい、その程度の割合しかいなかった。

しかし、成長著しい東南アジアでは、
国民の所得も劇的に向上し、
交通機関としての二輪ではなく、
趣味の対象としての二輪に乗りたい
という中間層が出現し始めている。

これらの人々に支持されているのが
CBR250RやNinja250などのバイクだ。

かつての日本の750ccに相当するのが150cc
リッターバイクに相当するのが250ccと思えば
彼らの皮膚感覚が理解できるかもしれない。

そして、その市場の魅力にようやく気がついた欧米メーカーの間で、
今頃になって小型バイクの開発が熱を帯びている。

KTMの200Dukeなどがそれにあたるし、
今回、明らかになったトライアンフの250ccもそうだ。

しかも、トライアンフの場合は
675cc3気筒をぶった切って単気筒にすれば225cc。
こいつをベースにすれば、比較的安価に250ccができる。

これらのバイクはバブル時代の250ccを知っている
日本のオッサンたちには不評であっても
東南アジアの若者たちには、熱狂的に支持されるはずだ。

・・・おっと、海外ブランドだと
オッサンたちは文句を言わないのかな?

こうしたバイクは、先進国でも
若者や、体が小さく非力な女性など
多くのライダーを二輪市場に呼び寄せる力になる。

この分野で、これまで欧州メーカーは
あまりパッとしたバイクを提案できないことが多かった。

メガリの250は、ホンダCBR250Rと比べて
「遅い、信頼性ない、コスト高い。」
と散々な評価だし、
KTMの390Dukeも、ここのブログでも疑問符をつけたし、
日本発売が再三にわたって謎の延期をされている。

トライアンフの250ccが、
国産バイクと同じ商品競争力を持ちうるものなのか
もう少し様子を見る必要があるだろう。

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