2012年11月20日火曜日

関節の怪我は難しい




 


2010年にムジェロでの事故で大怪我を負ったロッシが、
GPに復活したときのことを覚えているだろうか。

復帰したものの、なかなか本調子になれないロッシは、
ムジェロでの足の複雑骨折よりも
その前のモトクロスで痛めた肩のほうが問題だ、
というコメントをしていたはずである。

事情通によると、関節の怪我はやっかいで、
そのために現役引退に追い込まれたライダーは
数知れないという。

そのときは、そんなものか、と思っていたが、
実際に自分が怪我をしてみると、
その理由が実によく分かったのである。

関節だろうが、一般の骨折だろうが、
あくまで「骨折」なのだから、
治療はさほど違いはないし、難しくはない。

だが、関節を骨折した場合、
治療のために負傷部部分を固定してしまうと、
周囲の筋肉が固着してしまい、
元通りに関節を動かすことができなくなってしまう。

特に肩は一番固着を起こしやすい場所であり、
そのため、まだ骨がくっついていない時期から、
リハビリを始めないといけない。

このリハビリが非常に難しく、
のんびりやりすぎると、固着が進んでしまい、
後遺症が残ってしまう。
かといって、ガンガン頑張りすぎてしまうと
骨折が治るのが遅れたり、最悪、骨折部位が
ずれてしまって手術、ということになる。
ちょうど、自分がいるのがこの段階。
毎日、ベッドに寝たまま、リハビリ師の指導の下、
右肩、右足を動かすリハビリをしている。

特に右肩は、ただでさえ患部の痛みと
相談しながらである上に
固着が始まりかけている筋肉を
無理やり動かすのだから、
正直、かなり痛い。

しかし、以前ペドロサが、膝を怪我したにも関わらず、
レース出場を強行した時、前夜に、
2時間おきに起きて膝を動かしていた
ということに比べれば、笑っちゃうくらい楽ちんなはず。

そんなわけで、今日もペドロサに敬意を表しつつ、
ひたすらリハビリを続けている。

写真は以下から
http://www.euronews.com/2010/06/05/motogp-champ-rossi-suffers-leg-fracture/

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