2012年10月15日月曜日

MotoGP:新生トヌッチの今後に期待

もてぎは、どうにもこうにも工夫のしようがないコースである。
前にも書いたが、コーナーの種類もさほど多くなく、
ドーンと加速してハードブレーキ。
くるっと回って、またアクセルドーン。

ブレーキングのテクが必要、と言えなくもないが、
パワーがないことには、どうにも仕方がない。

MotoGPクラスでも、ロレンソは来る前から諦めモード。
「もてぎは仕方ない」という発言を繰り返していたほど。

そのもてぎで、パワーで劣るFTRホンダのトヌッチが
生涯初となる3位表彰台を獲得して見せた。

「単に、KTM勢が接触転倒して消えたおかげだろ」
などという指摘は当たっていない。
KTM勢が転倒して漁夫の利を得たのは2位のビニャーレスであり
もし、いくつかのハプニングがなければ、
ビニャーレスは5,6位がせいぜいだったはずだ。

このレースで、パワーに勝るKTM勢に一人互角に戦ったのは
トヌッチの方である。最後に90度コーナーで
コルテセに激突されなければ優勝した可能性さえある。

それにしても、ゴールした後のコルテセは
チームメイトのケント相手に
いったい何を怒っていたのだろうか?

ケントの90度コーナーでのオーバーテイクは
なんら危険なものではなく、
優勝を目指すライダーにとってごく自然の行為だった。

そもそも、過去に危険なライディングをしていたのは、
コルテセその人である。バウティスタの事故の陰に隠れて
ほとんど問題にされなかったからといって、
某サーキットでの危険行為を忘れてはならない。
(バウティスタは過失だが、コルテセは故意である)

それに後で謝罪したというが、
「自分の感情を理解してくれることを願う。」
などと語るなど、あまり謝罪になっていないとしか思えない。

今回のもてぎの3位入賞で、一気に注目されるようになったトヌッチ。
コルテセの名前など忘れてもかまわないが、
トヌッチの名前は覚えておいて損はないと思う。

写真は公式サイトから
http://www.motogp.com/ja/riders/Alessandro+Tonucci

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