2011年3月1日火曜日

SBKは変わったのか?


イタたわGPというのは、主としてイタリアの記事を翻訳して
紹介してくれるので、いろいろ重宝してます。

今回の記事はこれ。
  ↓   ↓
WSBはモトGPを経験しなければ勝てない


この記事自身は性急な内容、かつ分析もいいかげんなので
あまり読む意味も無いんだけど、でも少し考えさせられた。

プーチが始めたMotoGPアカデミーは、
多くの優秀なライダーを発掘することに成功した。
そのおかげもあって、
スペインGP125→世界GP125→GP250→MotoGP
という、しっかりしたレールまで出来あがった。

多くの若い才能がGPを目指し、いまやトップライダーの多くは
20歳前後でMotoGPまで駆け上がってくる。
その結果として何が起きたか?

一つは市販車レースを目指す有力ライダーの相対的減少。
もう一つは、早々にGPを追い出されてしまう
ベテランライダーが出てくること。

1つめは、たとえば、イギリスで顕著な気がする。
市販車レースの盛んなこの国は、
近年、GPライダーがあまり出てこなかった。
その一方で、C.フォガティのような
SBKで活躍するライダーを輩出してきた。
今でも、BSBはSBKへの登竜門の役割を果たしている。

けれども、いま、B.スミスやS・レディングを筆頭に
スペイン選手権に参戦して、GPで頭角を現すライダーが出てきている。
GP界には良いことだが、市販車レース界から見ると
「才能囲い込み」とも取れなくはない。

もう一つは、言うまでもない。
若い才能が上がってくるようになった結果
GPでは、ベテラン選手はどんどんポストを奪われてしまう様になる。

ビアッジはホンダとの確執云々があったので例外だけれども、
チェカにしよ、メランドリにしろ、
従来ならばまだGPで走っていた可能性が高い。
そういう才能がポストを探すとなればSBKしかない。

今後も、
・市販車レース育ちのライダーの減少
・GPを追い出されたベテランレーサーのSBKへの転身
が、続く可能性はある。もしそうなると、この記事のように
「SBKチャンピオン=MotoGPをクビになったベテランライダー」
という図式が本当に出来てしまいかねない。

それはそれで悲しいと思う。

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