2017年10月12日木曜日

カワサキが新型SCツーリングモデルをEICMAで発表


Kawasaki Begins Teasing New Supercharged Motorcycle



カワサキがスーパーチャージャーを用いた
ツーリングモデルを発表する
というのは、前から噂になっています。

その一つはH2ツーリングバージョン。

来月のEICMAショーで発表されるのは
中間排気量のSCモデル?という噂です。

カワサキのコメントによれば、
中低速の加速を重視したとのことで、
これが噂の根拠になっています。

H2に関しては、
サーキット用H2Rでないと
300馬力を発揮させてないことについて
排ガス規制の問題だとか、
エンジン耐久性の問題だとかが
取りざたされています。

実際、H2Rの過給器は、
オーバーホール間隔がかなり短い
という話も聞いており、
最高馬力を追ってしまうと
耐久性の問題が解決できていない
可能性もあります。

そのことを考えると
SCバージョンとはいえ、
耐久性を考えて、馬力は追い求めず、
太い中低速トルクを誇る
ツーリングモデル
というのがSCモデルの最適解
というのは理解できるところです。

エンジンのイメージとしては
今までのジャパニーズスタンダード。
またはスズキのリカージョンですね。

ジャパニーズスタンダードは
四気筒なのに低中速トルクを重視、
という、エンジニアリング的には
よく分からないコンセプトでした。

要するに昨今のヘリテイジモデルの
先駆けだったってことですが、
「よく分からないコンセプト」
というのはその通りなので、
海外ではあまり売れませんでした。

そもそも、海外のレトロモデルは
見た目が中心で、乗り味までは
求められていませんので、
「レトロモデルだからって
 重ったるい必要はない。」
というのが欧米ライダーの本音。

ちょっと話がそれましたが、
カワサキの中間排気量といえば
650cc二気筒、900cc四気筒。

それとも、やっぱり
H2のツーリングバージョン?

このうち、どのSCモデルが出るのかは
来月のEICMAショーのお楽しみ
ということです。

それにしても、
経済原則には勝てないとはいえ、
日本メーカーのバイクなのに
欧米のメディアの方が先に報じて
発表も向こうというのは
かなり寂しい話です。

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