2016年11月13日日曜日

リチウムイオンバッテリーについて調べてみた



車両用リチウムイオンバッテリーは
過充電しても爆発しにくいと言われる
リン酸鉄リチウム(LiFePO4)
が一般に使われています。

カタログ上の性能は
・電圧:3.2-3.3V
・エネルギー密度:90-120Wh/kg

買ったバッテリーの電圧を
計測してみると13.19Vでしたので
4セルあるようです。

鉛蓄電池がフル充電で12.72Vでしたので、
約4%ほど高電圧です。

このおかげで、始動性が良いのでしょう。

次に、エネルギー密度ですが、
鉛蓄電池が30-40Wh/kgですので、
せいぜい3倍しか違いません。

ということは・・・・
従来の性能ランク12のバッテリーが
4kg前後あるので、どう見積もっても
1.3kgぐらいにしかならないはずです。

でも実際のリチウムイオンバッテリーは
もっと軽く、0.5~0.8kg程度です。

これでは計算が合いませんが、
リチウムイオンの容量を見ると
48Whと記述がありました。

鉛蓄電池の値と比べられるように
Ahに換算すると定格電圧12Vとして4Ah。

従来のバッテリーは10Ah(10hr)です。

この手の電池容量は
いろいろ複雑な要因が絡むので
正確な比較は困難ですが、この計算でも
おおよその目安ぐらいにはなります。

ということで、リチウムイオンは
従来のバッテリーの40%程度の容量
しかないと分かりました。


さて・・・・ということで結論ですが
リチウムイオンバッテリーが軽い理由は

①エネルギー密度が3倍ある。
②容量が40%しかない。

この2つの効果の合算です。

岡田商事のHPによると
「2週間以上乗らない場合は
 マイナス端子を外せ」
とあります。

最近のバイクは、エンジンを切っても
時計やイモビに電力を取られるので
長時間動かさない場合は、
低容量バッテリーだと、
そりゃあ、かなり辛いってもの。

岡田商事の注意は
ここから来てるわけですね。

リチウムイオンバッテリーの容量について
触れられているサイトって、
あまり多くありませんが、
割と大事な問題のように思います。

ドカSSの場合、モロに
時計にイモビにと電力消費するので
マイナス端子外しは必須ですね・・・

2 件のコメント:

緒崎松倉 さんのコメント...

来年TW225のバッテリーをリチウムイオン化しようと目論んでおりましたので大変参考になりました。

mos さんのコメント...

緒崎様
コメントありがとうございます。結局リチウムは
①軽量
②起電力が高い
が長所ですが
③容量が少なく、放置すると上がりやすい
のが欠点ということになりますね。

それを分かって有効利用できれば、と思います。