2016年6月27日月曜日

文化の話:バイクは馬か、自転車か


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昨日は中上の優勝とか、
大混乱の雨の2ヒートとか、
いろいろ大騒ぎでしたが、
今日のお話は、
ジャジャの最新刊にあった話です。

作者、えのあきら氏の見解によると、
イタリア人と英米人との間で、
バイクの見かたが違うのではないか
ということだそうです。

イタリア人にとってバイクとは
自転車にエンジンを載せた物。
そのため、自転車に近い
軽量細身小排気量車が
バイクの理想の姿。

実際、イタリアのヒストリックバイクは
乗り味がスポーツ自転車に非常に近いらしい。

一方、イギリス人および
それに影響されたアメリカ人にとっては
バイクとは機械の馬。

そのため、バイクとは
人より大きく力も強い存在。
したがって、大型の大排気量車が
バイクのあるべき姿になる。

イタリアのバイク産業が斜陽化したのは
軽量小排気量車にこだわりすぎ
大市場のアメリカ市場を攻略できず
四輪へのモーダルシフトと共に没落したため、
ということだそうです。

このようにバイクの理想形が分かれたのは
イタリアは自転車レースが盛んであり、
イギリスではポロや競馬など
馬の競技が盛んである、
という背景があるから、とのこと。

ところで、日本の話になりますが
馬や自転車といった根源的概念がなく、
「オートバイはオートバイ」とだけ捉え
そういう存在としてバイクを作ったため、
逆にそれがオリジナリティとして
海外では評価されることになったらしい。

こうやって考えると
日本はバイク文化やレース文化が遅れている
などと言いますが、そもそも古来から、
日本という国では娯楽やレジャーが未発達で
「役に立たない物=遊び」を
受容する歴史が浅いのかもしれません。

英米人やイタリア人は、
自転車や馬で遊んでいたため、
バイクを見ても同じ遊び道具として
すぐに馴染むことが出来ましたが
日本人は、それがないため、
ゼロからバイクに接しなければならなかった。

そういう意味では
オイラたちは、日本人としては
相当におかしな人たち
・・・・ってことでしょうか。(^^;)

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