2012年1月23日月曜日

ハーレーに試乗してCB1100を想う

近所のハーレーショップが教習所で試乗会をやってました。
ちょうど雨が小降りになったので、出かけてきました。

ハーレーは以前にも試乗したことがありますが
その時は、まだドカSSとKATANAの2台体制。
要するに2台ともイケイケ系だったころ。

まったり・のんびり系のCB1100に乗るようになって
感想がどう変わるのだろう、と思ったのもありまして・・・

試乗したのはダイナFLDとスポーツスターXL883N

◆ダイナFLD

2012年モデルで登場したモデル。ウインドシールドと
サドルバッグが簡単に着脱可能で、ストリート用とツーリング用に
「スイッチバック」が可能というモデル。
フォワードコントロールだけど、ステップボードなので、
なんとか適正な位置に足を置けます。

フォワードコントロールは、慣れが必要でしょうが
慣れればステップボードに荷重しながら乗ることもできる
ということを今回発見。

操縦性はごく素直。もう少し、手強さがあっても、
とは思いますが、もうそんな時代じゃありません。

「手強さ」が欲しければ改造チョッパーをどうぞ、
という事なのでしょうね。
それに、この無意味なほどの巨体ってだけで
充分「手強い」のでしょうから・・・・・

時速30キロで3速に入れ、デロンデロンと走ってみます。
この回転だと、感じるのは鼓動というよりは強烈な振動。
そこから、アクセルを開けるとドドドドドと加速。

これぞハーレーの魅力!・・・なんでしょうが、
さて、こいつを買ったとして、どこで乗ろう?

大通りばかり走るツーリングなら使いみちはあるけれど、
それ以外の場合は・・・・・・さて??

◆スポーツスターXL883N

こちらはミッドコントロール、かつ軽量モデル。
「軽量だから振り回せる」とショップの人は言うけれど、
振り回すような体勢を取れないので、結局ドロドロ乗るだけです。

場所が教習所なので、L字クランク、S字に入ってみましたが
やっぱりフツーのバイクにはかなわない。
「そこを何とかするのが面白いんだろ!」
と、熱狂的スポスタファンは言うのでしょうが
オイラにとってみると、そういうのはサーキットで。
公道はチンタラ行きましょうや。

そんなわけで、「ハーレーでスポーツ」を標榜する人からは
非常に納得いかないコメントでしょうが、
結局、ビックツインのミニチュア版としか感じない。


そんなこんなで二台に試乗してみましたが
じゃあCB1100を売ってハーレー買うか?
というと、ノーと言わざるを得ない。

CB1100に乗って分かるのは絶大な安心感。
例えて言うならば1100ccのカブ。
非常に敷居が低く、乗り易いバイクだけれども、
実は操縦性についても、かなり作り込んである。

そこに、あのピックアップを意図的に落としているエンジン。
アクセルを微妙に緩めても、ボヘボヘボヘェ~って感じで
エンブレもそんなに効かず、そのままの速度で走る。
たぶん、かなりフライホイールを重くしてるんでしょう。

ヴィンテージバイクの魅力の一つに
ヘビーフライホイールがもたらす独特の感覚を挙げる人が多いけど
なんとなく、分かる気がします。

要するに、イケイケ系のドカSSと、マッタリ系のCB1100がある中で
ハーレーの居場所って、ないんですよ。

ハーレーって、イケイケ系ではないけれど、
まったり走ろうとしても、せせこましい道ではうざったいだけ。
渋滞とかするとアウトでしょう。
あまりぼぉっと走る気にならないような気がする。

・・・・という中で気がついたことが一つ。

実は、今の自分ってCB1100のことをかなり気に入っている?
とりたてて、何か心に刺さるものがあるわけでもない、
それがCB1100ですが、それでもCB1100で走っているとホッとするんですね。

もちろん、第一夫人としてドカSSを持ってるからこそ言えることなんでしょうけれど、
CB1100は「無敵のセカンドバイク」なのかもしれない。

そんなことで、今日もCB1100で通勤しています。

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