2011年11月28日月曜日

ディーゼルエンジンのバイク



火花点火のガソリンエンジンは火炎伝播速度が有限であるため、
ボアにも一定の限界があるが、
ディーゼルエンジンだと、その手の制約とは無縁。
舶用エンジンだと、ボアが80cmくらいあるような
超ビックボアエンジンもある。

圧縮比も高いし、ポンピングロスも無いので
トルク、特に低速トルクは非常に大きく
また、燃費も圧倒的に良い。

しかし、これが小型エンジンとなると
ディーゼルのメリットを生かせず、
重いだけで馬力の無いエンジンとなってしまう。

このため、ディーゼルエンジンのバイクというのは
あまり存在しない。

比較的有名なモノとしては
ロイヤルエンフィールドのバイクにスバルの汎用エンジンを
搭載したエンフィールド・ロビンというのがあるが、
200kgの車重に10馬力あるかどうかという、
かなり低性能のものしかない。

しかし、軍隊となると話は別。飛行機はジェットエンジンだし、
戦車をはじめとする車両はみなディーゼルエンジンなので
ガソリンなんて燃料は使わない。

たとえば、写真のこのバイクHDT M1030だけど
カワサキのKLR650をベースに、水冷670ccエンジンを搭載し
33馬力で、最高速度は152km/h。

燃費データはないが、90km/h走行の場合
無給油で650キロを走り抜けることが可能。

これ、米海兵隊では使われているらしいけど
自衛隊では、普通のXR250RとKLX250Rを使っている。

個人で買えるのかな?と思ったが
現在は軍用のみだとのこと。

ちょっと、どんな感じなのか興味があるだけに残念。

HDT
http://www.hayes-dt.com/home.htm

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