2011年10月24日月曜日

ロッシの憔悴


マルコ・シモンチェリの事故によるロッシの憔悴の様子が
ネットで話題になっている。

中には、ロッシがこのままレースを止めてしまうのではないか
と心配している声も多いようだ。

だが、一言言いたい。 「騒ぐな!」



昔、四輪で猫を轢いたことがある。
そのとき、「あ、今、頭蓋骨がつぶれた」
という感触が、これ以上ないほどリアルに
手に伝わってきたことを覚えている。

それはまるで、自分の手で直接、
猫の頭蓋骨を砕きつぶしたような感覚で
それからずいぶん時間がたった今でさえも
その時の感覚をまざまざと思い起こすことができる。

ボンクラな自分が四輪に乗っている時でさえそうなのだから、
ロッシがあの時感じとってしまった感触は
恐ろしいほどリアルな感覚として残っているし、
これからも残り続けるはずだ。

この一件でロッシを責めるものは誰もいないし、
むしろ心配する声ばかりだろうが、
あの手の感触は、そんな事ぐらいで和らぐほど
ぼんやりしたものなどではない。

騒いで、Ducatiチームに問い合わせしたり
ロッシ頑張れ、なんて言ったりするのは止めるべきだ。
そんなことで、何かが改善することは無い。

だいたい、ロッシは充分に頑張っている。

第三者に出来ることは、ただ、ロッシをそっとしておくことだけだ。

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