2011年9月27日火曜日

Ducatiはそんなに勝ってるわけではない


欧州で、いまホットな話題といえば勝てないロッシとDucati。
生きる伝説ロッシと、欧州の雄Ducatiが結びついて
無敵ペアの誕生、と誰もが思ったのに・・・・・・
というところだろう。

だが、ロッシはともかく、Ducatiはそういう伝説的メーカーではない。
90年代に入ってからのWSBKでの連戦連勝と
2007年のGPにおいて、日本から34年ぶりに覇権を取り戻したことから
なんとなく、Ducatiは凄いメーカーのように見えてしまうが
このさい、はっきり言おう。

 そ ん な こ と は な い よ !

WSBKでの連戦連勝は、あくまで二気筒に甘い
SBKレギュレーションの賜でしかないし、
2007年のMotoGPチャンピオンにしても
ミシュランタイヤの開発の失敗により
ホンダとヤマハが総崩れになった影響が大きい。

では、それ以前は?
それについては、えのあきらのマンガ『JyaJya』の
解説をそのまま掲載するのがよかろう。

  『・・・Lツインではイモラでのポール・スマートの勝利と、
  マン島でのマイク・ヘイルウッドの勝利、そして
  耐久レースでのいくつかの勝利のみ。
   しかし、こうした「たまに勝った」レース結果を、
  最大限に販売に利用し、宣伝する・・・という、
  まあ、今の企業は当たり前にしていることを、
  ドゥカティは先んじて行った。』
         JyaJya11巻138ページ

ポール・スマートなんか、21世紀になっても
まだ販売に利用されているくらい。
この販売戦略に誤魔化されて、Ducatiは
いつの時代もレース界の雄だった、と思わされているだけ。

なので、下の記事の
"Ducati: the Ferrari of the bike world."
なんて文句も、フェラーリの関係者が見たら激怒すること請け合い。
DucatiのSSに乗ってる自分だけど、あえて言います。

Ducatiは、そんな大したメーカーじゃありません。

Why Ducati isn't winning anymore
http://plus.autosport.com/free/feature/3883/why-ducati-isnt-winning-anymore/

0 件のコメント: