2011年4月14日木曜日

電動バイクの話である。しかし・・・

The Great Distribution Experiment is Over
http://www.asphaltandrubber.com/oped/electric-motorcycle-traditional-distribution/

電動バイクの話である。しかし・・・

四輪メーカー、二輪メーカーの多くの技術者は
「水素社会なんて来ない」、「電気自動車の時代も来ない」
と、考えている。

もちろん、その考えの基底にあるのは
実は内燃機関への郷愁だったりするのだが、
でも、彼らの見解も一理はある。

資源としての水素は、水を電気分解したり、
天然ガスや石油を分解して作るものである。
つまり、豊富な電力や水、もしくは天然ガスや石油の
存在を前提にしている。
ならば、その電力や、天然ガス、石油をエネルギーとして
そのまま使えば良い。余計な工程を入れると
それだけエネルギー的にはロスになる。

昨今話題の原発だが、安全性や発電効率云々の議論はさておき、
ウランの資源寿命が石油よりも短いことを話題にする人は少ない。
国は、現在研究中のプルサーマル計画が成功すれば、
プルトニウムを発電に使うことが出来るので、
資源寿命は一気に数十倍になる、と主張しているが、
プルサーマルなんて原発先進国のフランスも挫折した技術。
いまさら成功するとも思えない。

だいたい、我々が子供のころは、21世紀になれば
核融合が実用化して半永久的なエネルギーが得られる、
なんて教えられていた。実際に21世紀になってみると
核融合なんて壮大な夢物語だったと言うことが明らかになっている。
プルサーマルは、核融合ほど壮大ではないが、
やはり夢物語に終わる可能性は極めて強い。

つまり、現実的な議論をしようとすると
火力発電と内燃機関の効率比較ということになるが、
内燃機関の効率がどんどん向上している現在、
必ずしも「火力発電の勝ち!」とは言えなくなった。

おそらく、これからも、新しいパワートレインを
搭載した車両はいくつか発売されるだろう。
しかし、我々が生きている間に限れば
内燃機関が主流のままなのではないだろうか。

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